2012年6月29日金曜日

転移性すい臓がんの抗がん剤新薬

転移性、進行性すい臓がんの治療のための抗がん剤新薬が、治験を順調に進められている。すい臓がん新薬は、「ナノプラチン」。

「ナノプラチン」は、多様ながんの標準治療薬として効果が高い抗がん剤「シスプラチン」をミセル化することで効果を高めた新しい抗がん剤だ。「シスプラチン」は、肺がん、卵巣がん、子宮頸がん、膀胱がんなどで治療の成果があがっている。この「シスプラチン」をミセル化、つまり団子状に特殊加工することで、抗がん剤が体外に排泄されにくく長く体内に留まるために継続的に効果を発揮できるようになったのだ。

「ナノプラチン」のすい臓がんへの臨床試験は、 すい臓がんの標準治療薬「ゲムシタビン」との併用療法として、アジア地域で第2相臨床試験が実施されている。

すい臓がん新薬への期待は高いため、「ナノプラチン」の成果が期待される。