2011年10月5日水曜日

乳がん治療費用を安くする方法

抗がん剤でこそ安価な薬剤が求められる

 野村証券は「産業アウトルック(10月号)」でジェネリック薬の使用は、降圧薬、糖尿病治療薬などの慢性疾患治療薬より、抗がん剤で進む可能性が高いと解説。

 乳がん治療の1stライン治療薬であるpaclitaxel(一般名)では、ブランド薬とジェネリック薬でほぼ同数の患者に投与されている。  paclitaxel は注射時にゴム手袋の着用が必要であり、取り扱いが難しい薬剤。それでも、ジェネリック薬が多用されている背景には、安価なことがある。
 一治療期間(1クール)の薬剤費用は、ブランド薬で42万円ジェネリック薬で31万円となっている。がん治療では、その他にも多種の薬剤を用いるため、さらに費用がかかる。抗がん剤では、治療効果の高い薬剤も必要であるが、安価な薬剤も必要とされる。

 ジェネリック薬専業メーカーが、抗がん剤のジェネリック薬を単発で提供するより、ブランド薬メーカーが新薬の抗がん剤と併用のジェネリック薬を提供する展開が予想されるので、この観点からは日本化薬が勝ち組と紹介。

2011年10月4日 日本証券新聞