2011年12月22日木曜日

がんの成長を抑える新物質発見


がんの増殖を抑える新しい分子を東京大学などの研究チームが発見した。がん細胞の増殖を抑える新しいタイプの抗がん剤の開発が期待される。

発見された物質は、「プロスタグランジンD2(PGD2)」。実はPGD2は脳で作られて眠りを誘うことでは既知の物質だった。しかし、今回の発見は、PGD2が がんの成長を抑えることをマウス実験で確認したのだ。

がん細胞が増殖するために、新造血管(新生血管)と呼ばれる栄養を送る血管を作ったり、ウイルスや細菌などから体を守る免疫細胞が異常になる。PGD2は、これらのがん増殖の環境を抑制していると推察されている。