2011年12月22日木曜日

肥満と大腸がんと乳がんと子宮がん

今をときめく善玉タンパク質、「アディポネクチン」。
このアディポネクチンは、がん細胞の増殖抑制と関連性が明らかになっています。

アディポネクチンはがん細胞の過剰な増殖を抑制する働きがあるのですが、内臓脂肪が過剰に蓄積すると、アディポネクチンの分泌は減少してしまうのです。これによって、がん細胞の増殖を抑えられなくなり、がんが進行するのです。 これが、内臓脂肪の蓄積がもたらすがんリスクの仕組です。

近年、先進国を中心に激増している大腸がんの患者には、アディポネクチン値の低下が顕著であり同時に内臓脂肪の蓄積も多く見られます。。

さらに、内臓脂肪そのものが原因で発病するがんも報告されています。 乳がん子宮体がんなどが、内臓脂肪の蓄積が原因で発病するのです。

乳がん、子宮体がんは、女性ホルモンであるエストロゲンが増えることで発病することは既知ですが、このエストロゲンは卵巣だけでなく脂肪細胞でも作られからです。肥満状態で内臓脂肪が蓄積されていると、エストロゲンが増えてしまうことから、乳がん子宮体がんのリスクが高ってしまうのです。

加えて、内臓脂肪は肝臓がんのリスクも引き起こします。内臓脂肪は中性脂肪を放出することで脂肪肝を形成してしまい、やがて、肝硬変から肝臓がんへ移項してしまうのです。

痛風も内臓脂肪蓄積が原因の尿酸の代謝異常から発生するのです。

内臓脂肪は一朝一夕には溜まらず、また一朝一夕には除去できません。 全ては日々の生活習慣に依存しているのです。 「食事は腹八分目」「野菜を食べ」「運動する」などの基本的な生活習慣をコツコツ積み上げるしかありません。

明日からではなく、今日から少しずつ。