がんを養う血管においても薬剤耐性が起こることを発見
がんを養う血管においても抗がん剤の薬剤耐性が起こることが発見された。
北海道大学によると、
・がん細胞へ栄養を供給する新生血管が,抗がん剤に対して抵抗性を持つ。
・がん新生血管が抗がん剤に抵抗性を持つのはある種の遺伝子が原因
・過剰な遺伝子の働きで抗がん剤が がん細胞の外へ排出されてしまう。
・がん細胞の薬剤耐性の仕組みが解明されたことで、抗がん剤新薬が期待できる。
とのこと。
がん細胞への「新生血管」は、がん細胞に栄養や酸素を供給することでがんの進展を促進する。さらには、がん細胞の転移にも関与していることが解っている。
近年認可された抗がん剤新薬の「ベバシズマブ」等の血管新生を抑制する抗がん治療は,新たながんの治療法として注目を集めていたが、この抗がん剤の効果が無い、少ない場合の仕組みが解明されたと言える。
がん細胞への新生血管を抑制する新たな抗がん剤の開発が期待される。