骨関連疾患治療薬デノスマブで共同販促- 第一三共とアストラゼネカ
第一三共とアストラゼネカは5月24日、第一三共が国内で承認申請中のがん骨転移による骨病変の治療に用いる抗体医薬デノスマブの共同販売促進に関する契約を締結したと発表した。
同薬は、骨を破壊する破骨細胞の形成や活性化に必須のタンパク質であるRANKリガンドを標的とした完全ヒト型モノクローナル抗体で、2007年に第一三共が米アムジェン社から導入した。
今回の契約は、がん骨転移による骨病変の適応に限られている。第一三共の広報担当者は、「アストラゼネカは、乳がんや前立腺がん、肺がんといったがん骨転移の多いがん腫の領域で評価が高く、共同販促によってマーケティング力をアップしたい」と話している。
第一三共によると、同社は現在、骨粗鬆症と乳がん補助療法の適応でフェーズ3試験、関節リウマチの適応でフェーズ2試験を国内で実施している。
2011年5月24日 キャリアブレイン