2011年5月26日木曜日

骨髄腫の治療薬で死者

多発性骨髄腫の薬、副作用の可能性 感染症死10人

多発性骨髄腫の治療薬「レナリドミド」(販売名レブラミド)について、厚生労働省は25日、2010年7月の国内発売から約半年間で、使用後に感染症で死亡した人のうち、薬の副作用の可能性が否定できないケースが10例あった、と発表した。

厚労省によると半年間の使用者は約2500人で、薬を使った後に感染症の症状が出た事例は計100例報告された。死亡した患者は高齢者が多いという。

多発性骨髄腫は血液がんの一種で、病気により免疫が低下し、感染症にかかりやすくなるという。しかし同省は薬によってさらに感染しやすくなる可能性も否定できないとして、医師に対し、感染症の管理を再度徹底するよう求めている。

製造販売元のセルジーンは添付文書を改定し、重大な副作用欄に「感染症」を追加している。

2011年5月25日 朝日新聞