慈恵医大など、抗がん剤を5倍運べるカプセル 水溶性に向く
東京慈恵会医科大学などの研究チームは、水に溶けやすい抗がん剤を病巣に届ける新しいDDSを開発した。「中空磁性カプセル」と呼び、カプセル を構成する微細な粒子が適度な隙間を作る。従来のカプセルより5倍以上の薬剤を運べるという。海外の製薬企業と連携し、製品化を目指したい考えだ。東北大学、東京工業大学との研究成果。新開発のカプセルは直径が300ナノ(ナノは10億分の1)メートルで、微細な粒子が網の目のようにつながってできている。
2011年8月4日 日経産業新聞