2011年8月1日月曜日

がん治療ができる外来化学療法室

高齢者の診療機能強化
化学療法室も設置へ 千葉大病院の新外来棟

千葉大付属病院(千葉市中央区亥鼻、宮崎勝院長)は、2011年度に着工する「新外来棟」の施設内容を明らかにした。県内初となる高齢者医療センターでは、患者は移動せずに各診療科の医師がセンターを訪れて診察に当たる。通院でがんなどの治療ができる外来化学療法室を設置するなど、急速な高齢化の進展に対応して、外来診療の機能を強化する。

県内の65歳以上の高齢者の人口は、団塊の世代が高齢期を迎えるのに伴い05~15年の10年間で増加率が50%に上り、30年後の2045年には高齢者人口は200万人に達する見込み。

こうした状況を踏まえ、新外来棟には高齢患者の診療強化に向け高齢者医療センターを新設。これまで複数の疾患を抱える高齢患者は、各診療科を自ら移動して受診していたが、同センターでは各医師が出向いて患者を診察する。

がんなどの化学療法に通院で対応する外来化学療法室では、患者は日常生活を送りながら治療が受けられる。

2011年07月31日 千葉日報