2011年12月13日火曜日

がん患者のうつ病

がん患者の5%にうつ病が合併,ニーズ高まる精神腫瘍学の役割

がんという重大なライフイベントが与える精神的衝撃は甚大であり,うつ病などの精神症状を呈するがん患者は少なくないという。日本のあるデータによると,がん患者の約5%がうつ病と診断され,適応障害を含めると約20%が精神的問題を抱えているとされる。
そのような背景から,がん患者やその家族に対する精神医学的アプローチを専門とする精神腫瘍科のニーズが高まっている。国立がん研究センターでは1992年に精神科(2008年に精神腫瘍科に名称変更)を設置,がん患者とその家族への精神医療や緩和ケアに取り組んでいる。

精神疾患に罹患したがん患者への薬物治療には注意が必要であり、効果的な精神療法も並行する必要がある。