2011年5月31日火曜日

海外70か国以上で標準的な がん治療薬

すい臓がん 新抗がん剤承認へ

海外の70か国以上で承認され、国内のすい臓がんの患者らが承認を求めていた抗がん剤「タルセバ」について厚生労働省の審議会は、30日、承認してもよいという意見をまとめ、来月にも承認される見通しになりました。

すい臓がんの抗がん剤は国内ではこれまでに2種類しか承認されておらず、患者や家族からは海外70か国以上で標準的な治療薬として使われているタルセバの承認を求める声が相次いでいました。これについて30日に開かれた厚生労働省の審議会は、専門の医師の指示の下で使用し、すべてのケースについて経過を調査をすることを条件に承認してもよいという意見をまとめました。このほか、子宮頸がんの新たなワクチン「ガーダシル」や、乳幼児に胃腸炎を引き起こすロタウイルスの感染を予防するワクチン「ロタリックス」についても承認してもよいとされました。ロタウイルスのワクチンが承認されるのは、国内で初めてです。厚生労働省はこれらの薬について、早ければ来月末にも正式に承認する方針で、タルセバについては使用の際に保険が適用されることになりました。

2011年5月31日 NHKニュース