2011年10月14日金曜日

がんリスク17%上昇の栄養素

ビタミンEサプリでリスク17%アップ

 健康・医療情報サイト「Health Day」は11日、ビタミンEのとりすぎは前立腺がんのリスクを高める、という研究結果を報じた。

 米国の泌尿器科専門家や研究者が発表したものfr、ビタミンEのサプリメントの摂取により、前立腺がんを発症するリスクが最大17% 増大するという。

 研究は、米国医師会雑誌10月12日号に掲載された。

 とりすぎは百害あって一利なし

 実験では、3万5,000人を4つのグループに分け、それぞれにビタミンEのみ、セレンのみ、ビタミンEとセレン、偽薬を無作為に与えた。

 5年半にわたる追跡調査の結果、ビタミンEの影響は実験開始から3年目に明らかになった。

 ビタミンEは脂溶性のため、体内に蓄積されやすい。また、必要量は1日あたり22.4IU(国際単位)とされているが、サプリメントで摂取する人の多くは大量に摂取するため、過剰になりやすい。

 前立腺の専門家は「ビタミンEのサプリメントは摂取しても利益はなく、有害の可能性がある」と語っている。

 一方、有用栄養物審査会のダフィー・マッケイ氏は、この実験でセレンとビタミンEを一緒にとった人は前立腺がんのリスクがほとんど変化しなかったことに 注目。「実験結果は栄養素が複合的に働くことを照明している。有害性について、単独の成分だけを対象に分析を行うのは無意味」と批判した。

2011年10月13日 IBTimes