2011年10月5日水曜日

水溶性マグネシウムが大腸がん発症を抑制

水溶性マグネシウムが発症抑制 炎症性大腸がん

 大腸に炎症を起こさせ、がんを発症しやすくしたマウスに水溶性マグネシウムを与えると、大腸がんの発症が抑制されたと岐阜大大学院の久野寿也准教授と東海細胞研究所(岐阜市)の田中卓二所長の研究チームが突き止め、名古屋市での日本癌学会学術総会で4日、発表した。

 久野准教授らは「潰瘍性大腸炎などに由来する大腸がんの抑制に有効で、人でも検証したい」という。

 大腸に炎症を起こす薬と発がん物質を与えたマウスに、有機物と合成して水に溶けやすくしたマグネシウムを一定期間投与。マグネシウムを与えたマウスは与えなかったマウスに比べ、がん細胞の増殖を最大4分の1に抑えられたという。

2011年10月4日共同通信