2011年8月10日水曜日

血液がん骨髄増殖性腫瘍の発症メカニズム

血液がん発症の仕組みを解明 早期診断・治療に道

滋賀県立成人病センター(滋賀県守山市)の入野保臨床検査部主任技師長、内海貴彦血液腫瘍内科科長、同センター研究所の木下和生専門研究員らのチームは、血液のがんの一種である骨髄増殖性腫瘍の発症メカニズムを解明した。早期診断と治療への応用が期待される。米科学誌プロスワン(電子版)に掲載された。

 骨髄増殖性腫瘍では頻繁に、血液の元となる骨髄内の細胞にある遺伝子「JAK2」の変異が見つかる。チームはこの遺伝子中617番目のアミノ酸がバリンからフェニルアラニンに置き換わると、細胞内で「PU.1」というたんぱく質を増やす信号を出すことを確認した。

2011年8月9日 日経産業新聞